思い立ったが吉日。

2014年、大晦日に思い立って。

BABYMETALを観て思ったこと。

BABYMETALを観にさいたまスーパーアリーナへ。 

 

17時過ぎに入ったが、会場にメタルが流れていて心地よい。中~高校生時代メタルキッズだったころの記憶がよみがえる。オジーやらメタリカやらハロウィンやら貪るように聴いてきたが、次第に胃もたれするようになって高校卒業する頃にはミッシェルやらブランキーやらナンバガなどの邦楽に心惹かれるようになった。

メタルは奏でられる様式美を、様式美を持って楽しむリスナーがいて成り立つ。予定調和をどれだけ楽しめるかが肝だと思うのだけれど、高卒就職で上京することとなりモラトリアムから抜け出したことがメタルからの卒業にも繋がったのかもしれない。

一方、アイドルというものも本質は様式美。ステージと現場ヲタの関係は、メタルのそれと同じだ。アイドル誌を編集していた頃、アリーナクラスから地下50人キャパくらいで活動するあらゆるアイドルユニットを観てきたが、その関係を保てたアイドルが結果上に上がっていき、ファンと馴れ合ったアイドルは基本的に伸びない。アイドルは偶像なのだから。

 

BABYMETALを観たのは2回目だけど、やっぱりメタル的にもアイドル的にもその様式美が徹底されている。その上でSU-METALの神がかった(狐がかった?)歌声、MOA&YUI-METALの座敷童的なアイドル性、神バンドの圧倒的な演奏力、アミューズのステージ制作&政治力があれば、そりゃハネるよ。素晴らしかった。特に「紅月」のSU-METALの存在感には、目頭が熱くなってしまった。

 

あとは曲が増えれば…とはつくづく思っていたところに新曲が2曲。序盤のは上田剛士の作曲だよね、絶対。マッドの感じがむんむんに漂っていた。

 

さて、今後。このまま曲を増やして更なる高みへ上るのか、「アイドル=BABY」の様式美に則り引き際を図るのか…なんとなくSU-METAL、というか中元すず香が高校卒業の年齢で幕を閉じそうな気もしているが。アミューズがBABYMETAL以後の彼女をどう売っていくのか判断が楽しみだ。明らかに、彼女は天才なのだから。